2006-04-19 ブレーキマスターのアルマイト
俗にアルミダイキャストのADC12と言う素材はアルマイトには不向きです、ADC12と言われてピンと来る方もそういないと思いますが、オートバイに非常に多く使われる素材で、エンジンカバー(エンジン本体もそうですかね)や正立フォークのアウター、旧車のハブなんかもこの素材かと思います、不向きと言うのはアルマイト処理をしても発色しない(光沢が出ない)為不向きと表現しています、濃いめの色、たとえば黒色なら何とかなる場合もありますが、青や赤、金色と言った薄目の鮮やかな色にすることはまず無理です
同じアルミダイキャストと呼ばれる物でもAC4やAC7と呼ばれる物はまだアルマイトに向いており、全てというわけではありませんが、ブレーキキャリパーやトップブリッジ、ステムやペダルなどに使われており、純正でも鮮やかにアルマイト加工された物が付いていたりします、
さて、画像のマスターシリンダーはカワサキのZやW(ホンダのCB750Kもほぼ同じ物が使われています)、アルマイトには向かないと言ったADC12で作られています、これは元々アルマイトが掛かっており、おそらく塗装ではブレーキフルードに耐えられないため、試行錯誤でアルマイト処理していたのでしょう、

2006-04-20 ブレンボラジアルマスターのレバー
すごい!と思ったのでご紹介です、ブレンボラジアルマスターの純正のレバーって手間かかってますよー、素材はアルミダイキャストでも硬めの物ですね、レプリカなどのステムアンダーやアルミ製のペダル、キックシャフトなどでよく見かける素材と同じ物でしょう、強度が必要な部分に使う素材なのでしょう(私は素材に関してはプロではないので断言は出来ませんが・・・) それをバフ研磨後(手磨きです)にアルマイト加工してありました、アルマイトもおそらくですが硬質アルマイトではないかと思います、さらにレバーに付いているブレンボのロゴマーク、これはシールなどではありません、アルマイト加工後に切削加工でロゴを彫ってあります、最近は大量生産品でここまで手間を掛けた部品ってなかなか見れないんですよね、
