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Neken Photo diary


2007-06-21 アルマイト

当社は研磨屋なのですが研磨屋とアルマイト屋はつながりが深く、そう言った事から、当初よりアルマイト加工もお受けしております、しかしながらやはり後加工(製品に後から手を加える)でのアルマイトは一般的ではないため、誤解が多いように思います、いくつか注意点を、

アルマイトは塗装の種類ではありません(パテ埋め等は出来ません)

アルミだからと言ってアルミ全てにアルマイトが出来るわけではありません(加工自体は出来ますが、発色しないと言う意味)もちろん鉄やステンレスにはアルマイト出来ません(鉄やステンレス部品にアルマイトをと言う問い合わせは多くあります)

アルマイトの皮膜はミクロン単位で非常に薄い為、仕上がりは素材の表面の状態に大きく左右されます(傷や加工痕(切削痕)はそのままアルマイトの表面に再現されます)そのため工業製品などでもバフ研磨→アルマイトと言う製造工程を取る物があります

バフは「磨く」、メッキや塗装は「被せる」、アルマイトは「染める」とお考えいただければ何となく解り易いでしょうか?

当社ではアルマイトの調色はお受けしておりません、またパーツメーカーさんの製品でアルマイトがかけてある物、「○○(←色)アルマイト」となっている物がありますが、それはパーツメーカさんがアルマイト屋でオリジナルの色を作ってる(複数の染料を混ぜる)場合があります、そのため「どこどこの何々と同じ色で」と言う依頼はほぼ無理です、オリジナルカラーを作れるのはそれなりの物量を一回の注文で加工するから出来ることです、

そのためか、そう言ったオリジナルカラーの製品は製造時期によっては色味が変わる事がありますが、それは愛嬌と受け止めましょう、意外と調色データーとか取ってなかったりするんですね、これが・・・

画像は純正スイングアーム加工品をバフ研磨後アルマイトした物です、この光沢感良いでしょ!

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